『風の見える朝』

No.12 青虫と野菜

投稿日:2001/06/06 投稿者:大西秀憲
家内は畑で色々な季節の野菜を作っている。 
我が家で食べる量は十分で、人にも時々おすそ分けをする。 
野菜は収穫(食べる)までに、大変時間と人手が必要である。 
その間に、病気にもなるし、虫が発生する。 
そして、本当に美味しく食べられる期間は大変短い。 
病気になると、もう諦めるしかないが、虫はできるだけ手で取る。 
しかし、虫を全て取ることは出来ないので、自家製野菜には虫と病気が付物である。 
病気のために、姿・形、要するに「見栄え」が大変悪い。 
また、キャベツや白菜などは、食べる時に切ると、虫が出てくることがよくある。 
・・・青虫が多い・・・ 
野菜に虫がいても、特に驚かない。 まあ当たり前である。 
とにかく、「農薬」を一切使わないので、虫の発生は極自然である。 

ところで、もしスーパーマーケットで買った野菜の中に虫が居たらどうでしょうか? 
たぶん、ヒステリックに大騒ぎ! マスコミも報道するかも知れない! 
スーパーで売っている野菜を冷静に見て下さい。 
姿・形が粒ぞろいで、美しく、ツヤまであり、美術品のようである。 
とても人間が食べる物と思われない。 
自然に出来る野菜とは、似ても似つかない! 
たっぷりと農薬を使い、十分に化学肥料を使った、成果である。 
もし、スーパーに病気に罹った野菜や虫が付いている野菜を置いたらどうでしょか? 
たぶん、誰も買わないし、店の評判は著しく落ちるでしょう!! 

虫のサイドから見てみて下さい。 
そこに食べ物があるから食べるのです。 虫も必死で生きている! 
虫は誰の助けも借りず、一人で生きていかねばならない! 
だから、その食べ物が安全か?危険か?を本能的に、選別するのだ。 
もし、誤って農薬の付いた食べ物(野菜)を食べると、即、死が待っている! 
虫は絶対に安全な物しか食べない。 
・・・・これは極あたりまえのことである。 

従って、虫が食べる物(野菜)は安全なのである。 
言い換えれば、「虫が食べるから安全」なのです。 
しかし、スーパーで売っている物には、虫がいない!! 
人間がそれを好んで食べている。 ・・・・この矛盾に気が付くべきだ! 
「虫も食わない物を、人間が食べている」 
これで身体がおかしくならない方がおかしい! 
   ・・・農家だって、好きで農薬を使っている訳ではない! 
そうしないと、買ってくれないからだ。

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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