No.26 世界一・素晴らしい国
投稿日:2002/03/07
去年の夏、北アイルランドから2人の知人が日本に来た。(学会発表のため)
仕事が終わったので、せっかくだからと観光案内をした。
京都でのことである。
龍安寺を案内してそこを出たところで、ちょうどベンチがあり、一休みすることにした。
トイレに行きたいと言うので、探したら丁度20mほどの所に見えたので、2人に伝えた。
すると彼らは、「荷物をしっかりと、見ていてくれ」と私に言う。
彼らがトイレから帰ってから、私は言ってやった。
「荷物を置いて、30分程してから、ここに来てみろ、ちゃんと荷物はここにある!」と。
「日本は世界一安全な国だ、だから北アイルランドと同じだと思うな!」
彼らはびっくりしていた。
もう一つ。
新幹線のホームでのこと。
3人でホームに上がったが、未だ出発時間までには30分以上ある。
(2人は大きなスーツケースを2個と手提げ袋を持っていた。)
そこで、ひかりの中で食べる昼飯を買いに行くことにした。
彼らはウジウジしていたが、私は荷物はそこに(ホームに)置いておけ、と言った。
(並ぶためのラインが引いてある所である)
サンドイッチと飲み物を買って、3人でそこに戻った。
荷物の後ろに、すでに数人が順序良く並んでいた。
それを経験して彼らは、更にびっくりしていた。
そして言った「信じられない!」と。
私は又言った「日本では、これであたりまえだ!」と。
以上の2つのことは、皆さんもたぶん何回も経験があると思います。
我々、日本人は、これがごく当たり前のことだったのです。(最近少し怪しいが・・・)
しかし、これは世界中で、日本だけの不思議なことです!
外国では絶対に信じられないことでしょう。
外国では自分の横に置いた荷物でさえ、ボーとしていたら無くなるのは、当たり前。
まして、鉄道のホームに無人で荷物を置く!ことなど、絶対に考えられない。
私は、このような素晴らしい国は世界にない、と思います。
これは、長い永い歴史のなかで、日本民族が汗と涙と知恵で作り上げた最高の「国風」です。
絶対に他の国がまねをできない部分でしょう!
そして、この風土の上に立って、日本の文化も経済も形成されてきたと思います。
キリスト教主観(西洋思想)でもない、東洋主観(東洋思想)でもない、日本独特の主観です。
21世紀において、世界の中に、まだこのような国が存在する、不思議。
我々日本人は、これらの精神基盤を大いに誇り、世界に自慢すべきです。
このことに案外日本人自身が気がついていない。
国を誇り、民族を誇り、これを自覚することから国際化が始まるべきでしょう!
誇り・プライドを捨て、相手にペコペコすることは絶対に止めるべきです。
世界一・素晴らしい国、日本を先ず日本人が自覚することが最も重要です。