No.27 極楽トンボ
投稿日:2002/04/01
あの人は「極楽トンボだ!」という言い方をする。これは個人に対してである。
もちろん悪い意味もあるが、一面では「うらやましい」思いも含まれている場合がある。
・・・・そのように呑気に暮らせたらいいナアーという思いである。
その人は生活に困っていない、贅沢な暮らしをしている。。
人と争う事や喧嘩などは絶対にしない。 人から何をされても、毅然と抗議も反撃もしない。
人の前で、堂々と持論を述べることは絶対にしない。いつもニコニコしている。
そして、人々からは全く尊敬されない。 しかし、人柄は非常に良い。
個人の場合は、このように良い意味もあるのだから、まあ良い。
しかし、これが国(国家)となると、話は別である。つまり捨てておけない。
この世知辛い世界の中に、「極楽トンボ」と呼ばれて、それを恥と思わない国が一つだけある。
その国の名前を日本という。
自分の屋敷の庭に武装した盗賊が入り込んでいる。
その家は塀もなし、戸締りもなし、おまけに戸も開けっぴろげである。
なぜなら、この家の考えは「この世の中に盗賊はいない」からである。
また、たとえ入ってきても「話せば解るじゃないか」という、ほとんど病気の平和主義である。
隣りの住人が、これを見つけて、連絡してくれた。
・・・教えてもらうまで、気がつかなかったのだ・・・
そこでやっとこの家は盗賊を追い出すことにした(しかし、間違っても、捕らえたらダメだ!)
担当したのは、この家の子供。「棒切れで」向こうへ行け、とジェスチャーをした。
盗賊を隣りの敷地近くまで、追ったとき、武装した武器が火を噴いた。しかしである。
何と、盗賊一味は、ここで自爆して果てたのだ。
(絶対に見つかったらヤバイものを持っていたのだ)
そこでこの家は、どうしたものか?と考えた。
隣りの住人は、調査に入るのはダメだといっている(らしい)
正面からはっきりと理由を言って、直ちに調査をすべきであるが、これをためらっている。
近隣の家に配慮するというのが、その理由である。
そこで、しばらく放置することにした。(ほとぼりがさめるまで・・・)
・・・最近、やっとカメラで調査を開始した。
以上は、いわゆる「不審船」の話である。
普通の国なら、相手が武装していれば「軍隊」で対応する。
そして、必ずその場で全員を壊滅させる。(または生け捕る)
なぜなら、ここは自国の領海内なのだ!。
これがごく普通の国である。
しかし、この国は「何に遠慮するのか?」普通でないことをする。
これを、平和ボケと言い、こういう国を「極楽トンボ」という。
国が、極楽トンボになったら、これはもう終わりである。