『風の見える朝』

No.45 日本人の常識と世界の常識

投稿日:2003/10/29 投稿者:大西秀憲
無菌室で純粋培養されて、メルヘンの世界で成長した人間がいきなり現実
の世界を突きつけられたら、対応の仕方に目まいをおぼえるだろう。
・・・これは今の日本人の姿である。

日本は世界で類の無い、『メルヘンの世界』である。
戦後、何の疑いもなく、約60年かかって「非現実」の国を造った。
それこそ、これが当たり前と思っている人が、普通の日本人である。
犯罪が大変な勢いで増加し凶悪化して、かつ検挙率が著しく低下している。
増えているのは『外国人』による犯罪である。
曰く、「荒っぽくなった」と人は言う。
しかし彼らの犯行手口としては、ごく普通の感覚であると言う。
(手段を問わず、とにかく多く稼げたら良いのであるから・・・・・)

彼らがいとも簡単に稼ぎ易くしている「日本の状態が悪」であると思う。
一言でいえば『非常にガードが甘い』のだ。
こんなことを放置していると、やがて日本は世界中の犯罪者の稼ぎ場になる。
犯罪に対してだけではなく、他の全般においても、「実にノー天気」である。
信じられないことだが、自分から手を出さない限り、誰も危害を加えないと
本気で思っている国民である。
言い方を代えれば、「人が良い」のだ。
これが日本人の、日本の随所に現れてくる。
最も怖いのが日本人の常識と世界の常識の違いである。
一言で言えば『日本の常識を全く逆にすれば、それが世界の常識』になる。

◎日本人の常識            VS           ◎世界の常識

カギをかけていれば安心。              カギは壊すためにある。
ATMを持っていくヤツはいない。       ATMはユンボで簡単にいただき。
CDは簡単な囲いで屋外に。            CDは分厚い壁で屋内設置。
自販機は屋外が当たり前。              自販機は「小銭金庫」である。
いつも現金を持つ。                         現金はできるだけ持たない。
荷物を置いていても安心。               荷物は手から離すと盗られる。
電車に乗ると寝る。                         電車で寝るなど、考えられない。
夜の一人歩きも平気。                    被害覚悟で歩くこと。
手を出さないと相手も出さない。      弱いと見れば、付け込む。
遠慮するのは奥ゆかしい。              人が良いのはバカのうち。
謙虚は美しい人間性。                    大人しいヤツは無視する。
正直者は得をする。                        正直者はだまされる。
騙す方が悪い。                              騙される方が悪い。
平和は善で、戦争は悪だ。              悪い平和もあり、良い戦争もある。
平和と言えば平和になる。              平和ボケは良いカモだ。
レストランの水は何杯でも無料。      水は全て有料。
水はどこでも飲める。                      安心して飲める水は無い。
本音と建前を使うのは悪い。           本音と建前を使い分けるのが一人前。
「うそ」を言うのは悪い。                  「うそ」のつきかたを教えるのも勉強。
反論するのは大人げない。             反論しなければ、認めたことだ。
武器は悪である。                           武器もビジネス。     
人命は地球より重い。                    命より重要なこともある。
何でも金を出せば済む。                金では済まないことがある。
など                                             など

団塊の世代は戦争の経験は無いが、少なくても貧しさを知っている。
団塊の世代の子供は繁栄しか知らない。
しかし今、もう団塊の世代の子供の子供が生れて、育っているのだ。
この子供達が2020年前後に大人になる。

言わば戦後の3代目であるから、チャキチャキのメルヘン子である。
このままの日本の常識で「どんな価値観を持った」国民になるのだろうか?

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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