『風の見える朝』

No.68 楽しみな『実を付ける木』

投稿日:2005/08/18 投稿者:大西秀憲
年春が終わると鬱陶しくなる季節がやってくる。
ところが夏は私の得意な季節で、いつも夏になると体の調子がよくなるので嬉しい。
春の次に来るのは「草刈」である。
毎年、毎年、同じことの繰り返しで、5~6回は同じ場所の草刈をする。
とにかく山奥の田舎なので家の周りは原野か畑である。
ここの草が一斉に伸びて、刈っても刈ってもすぐに伸びるのである。
それは雨と天気の影響であろう。

ところが今年は草が伸びない。  5月の初めに、今年最初の草刈をした。
次に草刈したのは、何と7月末である! 
何と、約3ヶ月間草刈をしないで過ごしたことになる。
例年なら1ヶ月程度で草が伸びるため、少なくても3回程度は作業が必要な所だ。
5月から7月にかけて、ほとんど雨らしい雨が降らなかった。
雨が降らないから、さすがの草も伸びることが出来なかったのである。
今年は、それほど雨が少なかった。

私の草刈労働は非常に楽だったが反面、作物は深刻な影響を受けたはずだ。
当然、我が家の畑もほとんどが育たず、「すいか」も途中で枯れてしまった。
特に、野菜関係はほとんど全てが発育できなかたので、価格が高騰するだろう!
このように、私の草刈仕事は楽になったが、全体で見ると悪影響が大きい。
やはり、降るときにはちゃんと雨が降り、照る時には照らないとダメなのである。

先日の日曜日(7月末)に家の周りの「生り物」の状況をチェックした。
一応、その種類を紹介すると:
柿(富有)、みかん(温州)、みかん(超早生)、はっさくみかん、イチジク
キウイフルーツ、ゆず、梅 である。

今年期待できるのは、柿とイチジクとキウイフルーツである。
イチジクは去年の春に1本植えたのだが、良く育ち、実を約30個付けている。
私はイチジク(私の子供の頃は唐柿と云った)が好きなため大変楽しみだ!
良く熟れたものは皮が簡単にむけて、その甘さは格別である。

キウイフルーツは約300個程実を付けている。
このまま育つと11月には期待できるが、去年の例があるので油断はできない。
去年は、鳥に狙われて、ほとんど全てを食べられてしまったのである。
(網をかけたが、器用に隙間から入るので、効果がなかった)
今年は、鳥対策を今から考えておいて、失敗を繰り返したくないと思っている。

柿は「富有」という名の柿で、要するに極一般的な柿である。
去年は、ついに1個も食べられなかった。とにかく極端な不作だった。
それが、今年は「ものすごい」実の付け方である。
これから天気と、台風と、病気があるので安心できないが、とにかく多い。
このまま実が育つと、10月には嬉しい結果になる!
特に私が期待しているのは、比較的新しい「柿ノ木」である。
7本の柿ノ木があるが、それぞれに「実の大きさ」と「柿の味」が違うのだ。
概略で云うと、若い木の柿ほど、品質(形と味)が良い。
ところが、若い木は良い年と悪い年の差が甚だしいのである。
つまり、木が「気分屋」なのである!
・・・このあたり、何やら人間と似ている!

「柚子」は今年もぜんぜんである。(12本全て)
全く実を付けていない。(もちろん花も咲かなかったが・・・)
実は、今年の冬に2回目の「大伐採」をやってしまった。
1回目は去年の冬だったが、この時は7mの高さを3mに伐採した。
この伐採で枯れるかと思ったが、枯れずに春には多くの新芽を吹いたのだ。
これに気を良くして、2回目の伐採(主として太い枝)を大胆にやった。
その結果はすぐに現れ、今年の春には新芽を出したが、花は咲かなかった。
この分だと、当面実を付けないのではないか?と思う。
やはり「切ってはいけない木(枝)」があるのだろうか?

柚子は2年前まで沢山の実を付けていたが、伸び過ぎたため届かなくなった。
それと、実は上の方にしか付けなくなったので、採りにくいこと甚だしかった。
毎年、私が柚子をお送りするのを待っていて下さる方が多い。
今年は仕方ないが、来年は沢山実を付けるよう願っている!

酷暑の中での「草刈」と「樹木の刈込」は重労働だが、実を付ける木が救いだ。
楽しみな「生り物」は以上の状況であり、食べるのがまた楽しみである。

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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