『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.92 秋の収穫

投稿日:2024/01/23 投稿者:大西秀憲

しばらくコラムを怠けていたが、新年になったので何か書こうと思い立った。
何が良いかと色々と考えたが「自作の生り物(食べられるもの)」について紹介した。
生り物は秋の収穫ですが、収穫の為に1年間手をかけて育てねばなりません。
「ほっておいて」は絶対に良い物は実らないことは確かです。
観賞用の樹木を育てるのも楽しみの一つでしょうが、やはり私は「生り物」をお奨めする。
何と云っても「収穫と食べる楽しみ」が大きいのです!
そこで、このコラムでは私が手掛けている「生り物」について書きます。

先ず、自作の実り、その一「温州みかん」です・・・うんしゅうミカンと呼ぶ
収穫時期により「早生、中生、晩生」がある。
下の写真は「中生」の温州ミカンで、樹高約1mの木に比較的大粒の実が生る。
みかん作りのコツは「病気と害虫対策」です。
特に厄介なのは「みかんサビダニ」と「カイガラムシ」で、絶えずチェックすること。
そして、見つけたらすぐに駆除することが重要だ。
取りたてが新鮮でおいしいと思うかも知れないが、実は取りたては美味くない。
取った後しばらく置いて追熟すると甘みが出てくるので、一層美味しく食べられます。
農薬は一切使いませんが、肥料は1月と4月に適量が必要です。
そして、やはり1月の肥料は欠かせない(これを寒肥、又は「御礼肥え」と云い大変重要だ)
春から夏の間は「害虫駆除」が重要で、とにかく毎日のように観察して虫を見つけること。
そして、見つけたら一匹一匹駆除します。・・・私はピンセットを使う
これをやらないと「あっという間に」葉を全部食べられてしまい、折角の収穫が出来なくなる。
うまくやると、ここ姫路でも写真のように「美味しい自作の蜜柑」ができます。
ぜひチャレンジしてみて下さい!




次は、自作の実り、その二「ゆず」です。
私には、植えて約50年の「柚子の木」が7本あり、今年も実を付けました。
下の写真は、色づき始めた柚子の一部です。
収穫時期は11月下旬から12月中旬で、寒い所では霜が降りる前に取る必要があります。
(柚子の木は兵庫県宍粟市で、姫路から約35Km北西、雪も少し降るし、霜も降りるのです)
柚子収穫の一番の問題は「鋭いトゲ」です!
小さなハサミで取ろうとすると、いつも手にトゲが当り傷ができる。
だから普通は「高所バサミ」で取るのだが、これが中々「しんどい仕事」なのだ!
しかし、ゆずは料理に風呂に、本当に重宝な生り物だと思う。
何より「香りが素晴らしい実」です!
柚子の木は、ほっておくとドンドン上に伸びて行き、そうなると収穫が大変なのだ。
そこで、上に伸びない様に枝を伐採して、約2~3mの高さにする必要がある。
この作業が実に難儀で、鋭いトゲとの闘いなのだ。
「しんどい仕事」ですが、ぜひ皆さんに柚子作りをお奨めします!
それは収穫した時に受ける「独特の香り」があるからだ!
下の写真は私の「柚子の木」の内、1本の一部分です。




自作の実り、その三「キウイフルーツ」
収穫時期は11月下旬から12月初旬で、霜が降りる前に取る必要がある。
私が作っているキウイフルーツの木は3本で、樹齢は約50年です。
キウイを育て収穫するポイントは、枝の剪定と肥料と「間引き」です。
12月に収穫した後、必ず枝の剪定を行います。
この剪定の仕方が収穫を左右するポイントです。
また、1月には肥料(寒肥、又は御礼肥え)をやって、春先からの成長に備えます。
そして夏には「間引き」を行います。
要するに、育てる実だけを残し、他は除去することを「間引き」と云う。
手間だが、これをやらないと「小さな実や変形した実」が収穫まで残る。
木のエネルギーを無駄に使う為、本当に収穫したい良い実に影響を与えるのだ。
収穫したキウイフルーツは、二つの事をしなければ食べられません!
1つは「毛を取ること」です。・・・キウイフルーツにはびっしりと毛があります。
(店で売っているものは、全て毛を取ったものなのです)
簡単そうに云いますが、実は一個一個毛を取るのは大変なのだ・・・
もう一つは「追熟」です。
柿や栗、ミカン、ブドウなどは「熟れたら取って」そのまま食べられます。
しかし、キウイフルーツは、そのままでは食べられません・・・酸っぱいのです。
取ってしばらく放置しておいても美味しくなりません・・・軟らかくなるだけ!
従って、必ず「追熟作業」が要るのだ・・・その方法は?
ビニール袋にキウイフルーツとリンゴを入れ、軟らかくして食べるのを知っていると思う。
これはリンゴから発生する「エチレンガス」によってキウイフルーツを追熟しているのだ。
しかし、本当に美味しく食べるための追熟は別の方法があります。
それは「キウイフルーツ追熟剤」による追熟です!
「エチレンガスを発生させるパック」が市販されているので、これを使います。
・・・ネット購入可で「熟れごろ」と云う製品です
これとキウイフルーツを袋に入れて密封して2日。
次にパックを取り出し、又密封して5~9日これで美味しい(甘い)キウイフルーツができる。
ぜひ、キウイフルーツも作ってみて下さい!




自作の実り、その四「はっさく」です。
ハッサクは植えて約30年ですが、なぜか?売り物の様に美味しくならない。
見た目は立派だが、食べると今一つで、味改良の策が思いつかない。
また、ハッサクの木は害虫との闘いで「カイガラムシと根切り虫」駆除が頻繁に必要なのだ。
収穫は12月末~1月中旬なので、その間「大粒の実の鑑賞用」には良い樹木だと思う。




以上、4種類を紹介しましたが、他にも「いちじく」、「ゆすらうめ」、「梅」を作ってる。
ぜひ皆さんも、思い切って「とにかくやってみて」下さい!

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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