『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.94 政治のていたらく

投稿日:2024/06/05 投稿者:大西秀憲

最近の「国会ショー」を俯瞰していると、つくづく実感するのは政治の「ていたらく」である。
国権の最高機関としての役割を全く果たしていない。
いわゆる「政治資金の裏金問題」がいつの間にか本質を外れ、パーティ券の金額の多寡に議論がすり替わっている。
曰く「20万円だ! いや10万円だ! いやいや5万円だ! 」、冗談はやめろ! バナナのたたき売りと違うぞ!
問題の本質改善議論は一体どうなったのか?

そもそもは「安倍派幹部5人衆」の奢りと欲得が感覚を麻痺させたことだ。・・・他派は横目で見てそれを真似ただけだ。
なぜ?安倍派が、そうなったのか?
それは「安倍長期政権による弊害」である。
曰く、安倍派にあらずんば人にあらず! 寄らば大樹の陰、「縦車も横車も自由自在に通せる」向かう所敵なし!の蔓延と奢りである。


「安倍派閥で金集め」をやると皆金を出す! 沢山集めたヤツには「こっそり分け前を出すぞ!」
それは良い! やりがいがあるし、「内緒金が手に入るのでありがたい!」、やろう!やろう!と安倍派皆でやった!!
安倍が最高権力を握っているので、何でもできるし、「臭い物には蓋をすればよい」
森友問題でも、加計問題でも「知らぬ存ぜぬ」と、トカゲの尻尾切で「めでたしめでたし」となったではないか!
今更張本人の安倍を攻めようにも「死人に口なし」である。
安倍派幹部の連中は「虎の威を借りた」だけである。


議員貴族(約715人)と一般国民では「金銭感覚」が大きく異なる。・・・政党が違っても、これは同じだ。
公布される歳費、賞与、政務調査費、文書費、交通費、公設秘書経費、そして「多額の政党助成金」等々では足りないという。
とにかく議員は貴族だから「金食い虫」である。・・・平安貴族と何ら変わらない
平安貴族は一切生産活動はせず、雅で優雅な文化と自由恋愛と浪費で明け暮れた・・・これを支えたのは民衆だ!
1億2400万人分の715人は、約0.0005%である・・・僅か5PPMの人達だ!!
(入れたくもないが)選挙と云う魔物で洗礼を受けると「超超特権階級が手に入る」のである。
最初は、そうでもないだろうが、段々と感覚がマヒして、やがて「陶酔」するようになるのは自然の姿である。


と云っても、未だ自制の念はあり、遠慮していたが「安倍派は自我で走った」・・・要するに怖いものなど無かったのである!
自分で金集めパーティをやると「いろいろと厄介だ!」、ついては秘策がある!
派閥でパーティをやるのだ! ついては「お前のノルマは100枚だ!」、ノルマのオーバー分は「お前の取り分だ!」
それに、お前の取り分は「表に出す必要がない金だ!」、どうだ!いい話だろう!
「自由になるゼニが、なんぼでも手に入るぞ!!」
分った! それは「美味しい話だ!」よろう、やろう!
と、云う訳で安倍派では「この手法が蔓延して日常茶飯事」となったが、誰一人として後ろめたさは無く、奢り高ぶっていた。
・・・言っておくが、これは脱税と背任行為の列記とした犯罪である・・・一般人なら逮捕されムショ行である
亡くなってから、安倍晋三を名総理、優れた政治家のように云うが、私は実は本当に悪だと思っている!
現に、彼が死んだから「統一教会問題」がオープンになったのである! もし安倍が存命であれば「臭い物にフタ」をしただろう。


要するに、安倍派が大々的に、犯罪もどきの金集めをやったのが、今回の「裏金問題」である。
「そして二度と起きないように法を改正する」のが、今国会の一つのテーマである。
決してパーティ券の金額の多寡ではない!
それがいつの間にか、問題点の本質がぼやけて、入れ替わっている・・・寄ってたかって茶番劇をやり、問題の本質をボカシている


いくら法を整備しても政治家には全く無駄である! ・・・たぶん彼らは既に改正法の「ウラをくぐる秘策」を考えているだろう。
議員貴族に金に対する清潔感を持てと云っても、それは全く無駄であろう!
こんな不毛の議論をしても、それは貴族議員の懐の問題であり、一般国民には全く無関係で、国が豊かになることではない。


それより「憲法改正」はどうなっているのか?
急ぎやるべき最重要政治課題を横に於いて、一体何をやっているのか?

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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