No.7 子供の表情
投稿日:2001/02/28
先日のテレビで中国の山奥に住む少数民族の子供達を見た。
人里離れた高地に少数で暮らしている人々である。
それは、正月を迎えようとする日々と正月を過ごす姿であった。
映像の中心は12歳位の少女であった。
彼女には2人の弟がいる。
両親は1年中出稼ぎに行っており、正月だけ家に帰ってくる。
その間、家事・労働・弟の世話の全てを彼女が一人でしている。
非常に貧しい生活である。
また、高地のため家事や畑の労働は非常に厳しいものであった。
もちろん、テレビや電気製品は無い。(電気も無いのだ)
ところが、彼女の表情は実に明るいのです。
そして、言うことも実にしっかりしている。
家事や労働や弟の世話をするのは実に大変な仕事である。
そして、彼女も学校に行っているのです。
それなのに、彼女の明るい、屈託の無い、表情が溢れていた。
彼女と共に映像に出た子供達も、同じようであった。
一方、日本の子供達はどうでしょうか?
先の映像に出てくる子供達のような表情を見たことがない。
天と地ほども違う恵まれた生活をしているのに表情は冴えない。
いつも面白くない、不満の固まりのような顔をしている。
そんな顔を見て、親が機嫌をとっている。
言うことも、実に頼りない。(ほとんど単語の羅列・・・)
少し以前に、モンゴルの遊牧民の子供達の映像を見た。
そこに出てくる子供達の表情も実に良かった。
もちろん、子供も分担した仕事を嬉々としてこなしていた。
電気も、家財道具も無い質素な生活である。
しかし、子供達は実に生き生きとして、輝いていた。
先の少女と全く同じ表情を持っていた。
文明や文化や科学技術が進むと、子供の表情は悪くなるのか?
それなら、一体、科学技術や機械技術は、何のためにあるのか?
日本の社会は世界一と言える高い水準である。
この恵まれた中で、子供達の表情は、冴えない。
なぜなのであろうか?
我々は豊な生活を追い求めてきた。そしてそれを手に入れた。
ところが、大人はストレスに悩み、子供は表情が暗い。
我々は何を求めてきたのだろうか??