No.9 北アイルランド
投稿日:2001/04/02
3月14日から23日まで北アイルランドに行っていました。
私は初めての訪問でした。
目的はULSTER大学との共同研究プロジェクトでした。
北アイルランドは人口1800万人程度のUKの一部です。
州都(?)はBelfastで、こじんまりした綺麗な町です。
通貨は英国ポンドです。
仕事の方は別にして、私の見聞禄を少し書いてみます。
「アイリッシュ」の誇り。
話をしていると、何度も私は「アイリッシュだ」と言います。
そして、アイリッシュは非常にシンプルだ!と言います。
英国人のように「気位が高くなく」、フランス人のように言葉を飾らない。
単刀直入にしゃべるのが印象的です。
今は、UKだが、アイリッシュの魂は忘れていない!と言うのです。
生活も実に質素で、反アメリカ文化です(金と物中心ではない)。
鉄道は余り発達していなくて、公共交通は圧倒的にバスです。
Belfastには2ヶ所も大きなバスセンターがあります。
鉄道に乗りましたが、何と気動車です!(都会の鉄道ですよ)
それも、日本のローカル線のお払い箱になったような列車です。
ホームで切符を買いましたが、売り場の60歳ぐらいのおじさんは実に人の良い方で、私に孫の説明までするのです。
バスで感心した?ことがあります。バスに乗ると運転手に行先を言います。
すると、運転席横の計算機で計算をして、料金を告げてくれます。
お金を払うと、運転手は計算機を操作してレシートを千切って渡してくれる
のです。5人ぐらい乗ると、この時間は相当長くかかります。
その間、誰も文句も言わずに、待っています。
日本なら、すぐに自動化するでしょう!
・・・・つまり彼らは、便利さ、のみを追求していないのです。
もう一つ、石炭について。
休日に、あちこちの町をブラッと訪問しましたが、どこにいっても町の中で石炭のニオイがします。家には必ず煙突がありますから、そこから煙が漂ってくるのです。
・・・石炭は懐かしいニオイでした!
いまも、彼らは石炭を使っているのです。 ・・・これは驚きでした。
石炭は石油や電気に比べて、大変不便です。
日本は、ガスと石油と電気です! ・・・確かに便利で快適ですが・・・。
・・・そしてご存知のように、ガスも石油も全て輸入です。
彼らは質素ですが、実に豊かな生活をしています。(昔の日本のように・・・)