No.22 タリバンは悪か?
投稿日:2001/11/15
連日、アフガンの報道が多くの時間されている。
首都カブールが北部同盟の手に落ちた、と言う報道を見た。
曰く、「髭が剃れる」、曰く「映画が見られる」との報道であった。
要するに、タリバンから開放されて平和になった、と言う報道姿勢である。
報道の姿勢は「タリバンは悪だ」と言うものである。
それでは、北部同盟は善玉という理屈になってしまう。
本当にそうだろうか?
私はそんな単純な事ではないと思う。
アフガンは古い古い紛争の歴史がある。(宗教がらみである。)
(ユダヤとパレスティナと同列である)
近代になって、欧米がこれに荷担したことから、問題はややこしくなった。
何のことはない、北部同盟の兵器はロシア製(ソ連)であり、タリバンの兵器
はアメリカ製である。
欧米は、自分の都合が良い時には、どんどん兵器を供給した。
現在も、紛争国にどんどん兵器を供給しているのだ。
これが、どのくらい悪いことか! 考えようとしない。
ソ連がアフガンを侵略した時のことを、もう忘れたのであろうか?
自分の都合の良いときだけ、利用してしゃぶりつくす!
欧米人が昔からやってきた常道である。
なぜアフガンを狙うのか? それは「天然資源」である。
それ以外、アフガンには何も無い。
今回、仮にタリバンが駆逐されたとしても、絶対に平和は訪れない。
タリバンが北部同盟に替わるだけであり、すぐに又紛争が起きる。
さらに今回のアフガン攻撃が、同国の「恨み」を加速させるだろう。
とにかく根は非常に深いのである。
欧米は絶対に「ちょっかい」を出してはいけない。
もちろん、兵器を供給することなど、もってのほかである。
同時多発テロを起こす裏には、ちゃんと訳がある。
ものすごい憎しみを持っている事だけは想像できる。
とにかく、タリバンを全滅させれば、かたずくと言うものではないだろう。
だから、善か?悪か?でかたずく問題ではない。
まして、ビンラディン氏一人を殺せば、かたずくことではない!
一番の悪は、欧米が「ちょっかいを出す」ことである。