『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.56 日本人の高い民度

投稿日:2017/11/13 投稿者:大西秀憲

日本人の良質な面を目の当たりにして感心したので、その事について書く。
  ごく一般の人々の人間的な質の高さ=民度の高さ、と私は思っている。
     「一般の人々」とは、市井のどこにでも居る「普通の人」のことで、とにかく特別な人達ではない。
         私は、予てから「日本人の民度の高さは世界一」だと思っている。
            (しかし、面白いことに当の日本人が、このことを知らない)
私が体験した話を紹介する:
◎ 「JR車内15時間、誰も騒がず!」

10月22日(日)JR大阪駅・発17:30分の新快速・姫路行に、運よく乗ることができ、しかも座ることができた。
   席は満席に近い状態であったが、立っている人は居なかった。(私が乗ったのは前から3両目)
     (そのころ、台風21号が接近していた・・・)
     ほとんど待たずに乗れたので「ラッキー」だと思っていたら、芦屋駅の手前で停車して20~30分動かなくなった。
       「風が強いので前方確認をしている」、「確認が取れたら動く」との放送があった。
次に放送があり「この列車は、とりあえず芦屋駅までの運転となる」との内容であった。
  芦屋駅に到着し、停車したのが18時過ぎ。
    「風が強いので前方確認をしている」との放送が繰り返しあった。
      ・・・私は、確認が取れたら動くと思っていた。 ・・・だから、そのまま待った

ところが、20時になっても22時になっても、全く動く気配がない。
  腹が減り、のどが渇いたので、探したら改札前にコンビニがあったが、無情にも「23時」で閉店となった。
    ・・・その頃には、駅の構内には誰も居なくなった。・・・もちろん駅員も居ない
        車内の放送は「この列車は新快速姫路行です」と繰り返した。・・・あほか!

私は、1時ごろ、駅の南口近くにあるコンビニに行って、食べ物・飲み物を買った。・・・当然、駅の出入りは自由
  その時、ホームを歩きながら、各車両を見学できた。
    どの車両の乗客も、黙ってひたすら席に、大人しく座ったままで仮眠していた。
      (コンビニに行って買ったのは極少数であった)

夜中の2時ごろ、放送があり「合計3両の車両の暖房が効かない」ので「効く車両に移れ」との内容であった。
  少数の人は移動したが、ほとんどの人は動かなかった。(つまり寒い中、我慢している)
    朝方4時半ごろ、放送があり「三ノ宮駅まで移動する」との内容であった。
     ・・・すぐに三ノ宮駅に着いたが、また、全く動かなくなった。
          朝6時ごろ、放送があり「前方確認ができたら出発する」という。

しかし、実際に動いたのは「午前7時」であった。 ・・・これが当日の「始発列車」となった。
  その代わり、新快速ではなく「各駅停車」で姫路に行くという。
    結局、姫路に着いたのは「8時半」であった!
       なんと「大阪駅⇒姫路駅」まで、実に「15時間」も電車に乗っていたことになる。
         ・・・しかも、座席に座ったままで!!

私が感心したのは「その間の乗客の態度」である。
  誰も騒がないし、駅員に罵声を浴びせる者も居ない。
     淡々、粛々と席に座って「ひたすら待っていた」だけであった。
        こんな素晴らしい国民が世界に居るだろうか!
           これが近隣のどこかの国なら、騒ぐだけでは収まらず、物を壊したり、放火までやる!のでは?
何という質の高い民衆か!
  素晴らしく「高い民度」である。
    恐らく「ダントツの世界一」であろう!
       このことは、日本では当たり前のこととして、誰もこの事を素晴らしいと思わない。
          逆に云えば「その位、凄い事」なのである。
これは、日本人が世界に誇れることだ!

以前のコラムでも書いたが、日本にあって、世界に無いものがある。
例えば:
◎ 財布・荷物の話
   「財布を拾った」あるいは「現金を拾った」と、警察に届けるのは「日本人だけ」だ。
   ホームにスーツケース等を置いて、離れても盗られないのは日本だけだ!
    (かの国など、党主導で民衆が、気に食わない日系企業対象に「略奪・破壊・放火」をするではないか!)

◎ 大災害時の話
   大災害が起きた時でも、店の商品が「略奪」や「破壊」に遭わないのは日本だけだ!
   近隣諸国のように「泣きわめく」ことなく、粛々と現実に向かい、これを自然に受け入れて耐えているのは凄い事だ!
    (どこかの国など「船が沈みだしたら真っ先に船長が逃げる」ではないか!)

以上の事は枚挙に暇がないが、これが普通に行われるから「凄い国」なのである。
今回の「列車15時間」を経験して、改めて日本の素晴らしさを再確認できた。

それにしても、JRの対応は「まるでダメ」であった。
  要するに「危機管理」ができていない!
   「朝まで動かない」なら「動かないとアナウンスすべき」である、さすれば「乗客も対応できる」のである。
      ・・・例えば、私鉄の利用や、新幹線の利用を、積極的に案内すべきである!

ところが「少し待てば動く」ような期待を持たせて、結局「一晩を列車で過ごす」ような対応は、最も最低のことである!
  JRは、誰がどのように情報と状況を把握して、どこが総合判断しているのか?
     誰も、どこも、何もやっていない、のではないか?
        運行スケジュール(ダイヤ)は世界一、であるのに、危機管理能力が全くない!のは、どうしたことか?

今後も、アクシデントが発生した場合、やはり、同じように「お粗末な対応」しかできないのでは?
民度の高い「一般大衆」の上に「あぐらをかいている」ように見える。

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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