No.59 テクノスHO記念館 完成
このコラムは本来なら2月中旬にUPする予定でした。
その内容は『 テクノスHO記念館 』竣工について発表するコラムでした。
ところが、1月下旬から2月上旬にかけて日本は大寒波に見舞われました。
HO記念館の建設地『宍粟市山崎町」も例外ではなく、連日「−5度」の最低気温となったため、工事に支障が出ました。
(本来なら竣工は2月15日でした)
そんな訳で、竣工は約2週間程遅れ、従ってコラムのUPも遅れました・・・
その間「新コラムUPしていないが、病気か?」との問い合わせも複数頂きました。
以上の訳で、「なぜ?書かなかったのか?」を冒頭に縷々説明した次第です。
さて、ここで「テクノスHO記念館」(以下、記念館と略す)について概要を説明致します。
◎まず、記念館とは?です。
記念館は、テクノスジャパンの(歴史的な)製品展示および社員の研修施設として建設したものです。
テクノスジャパンは2018年3月で設立・創業以来25年となりました。
ここ数年来、入社した社員は、当然20年前の製品について知りません。
今後社員数が増加し、年数が進むと、益々過去の「会社の歴史=製品の歴史」を知らない社員が多くなってきます。
これでは困ります!
そこで、会社の歴史=製品の歴史を展示して「一目瞭然」にして、社員研修の要とすべく、考えたのが記念館であります。
要するに「創業時からの歴史資料館」のようなものです。
◎記念館の「構成コンセプト」
記念館の構成を次の様にしました。
①展示棟 ・・・Technos Museum1&2 及び HO Museum 1&2
②厚生棟 ・・・ミーティング&くつろぎの空間・研修所
③交流棟 ・・・気軽に利用できる「交流サロン」
④庭園 ・・・和式と洋式の二つの庭園
◎構想
思いを巡らせたのは約10年前、具体的な構想は約8年程前になります。
記念館の構成で重要課題は「展示棟」のコンテンツです。
この内、Technos Museum1&2のコンテンツは創業以来の「試作品・開発品」「開発資料」「知的財産権証書」等です
幸いこれらは、創業時より意識的に「全てを保存」していたため、展示には全く問題ありませんでした。
課題は、HO Museum 1&2でした。・・・内容は絵画です。
そこで私は、100点の絵を描くと決めました。
(但し、当然ながら当時は社長でしたから、絵を描くのは「深夜」しかありませんでした)
特に3年程前からは描きを加速し、ついに100点目を描き終えたのは、2018年2月でした。
◎建設計画&スケジュール
2016年6月「建設仕様書」を作成
2016年11月~12月 隣接する土地の購入と「農地転用申請」、続いて「旧家屋解体」と「土地造成工事」
2017年2月~6月 設計(小野設計に依頼)
2017年9月(地鎮祭&工事着手)~2018年2月中旬 建設工事
2018年2月15日 竣工予定であった。
・・・実際には、手直し等を含め「3月中旬」に完成。
◎場所(どこに?)
建設したのは私が生まれ育った先祖代々の「墳墓の地」、兵庫県宍粟市山崎町金谷685番地です。
(私は今、姫路市に住んでいます)
中国縦貫自動車道・山崎ICから南西に約3Km、車ではICから約5分程の所になります。
姫路からの距離は約35Km、車で国道29号線を北上して約50分程です。
今も鮎が獲れる「清流・揖保川」がすぐ東を流れていて、自然が非常に豊かな地域になります。
記念館の西には「国見山(海抜456m)」があり、この一帯は「兵庫県立国見の森公園」となっています。
セールスポイントは山頂近くまで「無料のモノレール」が運行していることです。
また、山麓の地には名勝「比地の滝」があります。
このような自然の中に建設した記念館の土地面積は≒2,800㎡、鉄骨造りで建屋面積は≒500㎡(展示棟のみ2階建)です。
◎展示内容
「Technos Museum1&2」
①私が子供の頃に作った電子工作(真空管式ラジオ、無線機、アンプ等)展示 ・・・これが私の技術基盤となった。
②創業以来、開発・試作した重度障害者用意思伝達装置の展示
③離床センサーの歴史的開発・試作品の展示
④認知症高齢者のケア−に係る、開発・試作品の展示
⑤雑誌等に掲載された記事・メディアの展示
⑥創業以来、取得した知的財産に関する証書の展示
⑦テクノス現役製品の展示
「HO Museum 1&2」
私のオリジナル絵画の展示・・・約40点
◎体験コーナー
人の生体信号(脳波・眼電・筋電、以上略して脳波と呼ぶ)を利用した機器の体験をして頂くコーナーです。
①脳波体験 ・・・自分の脳波を見てみよう!
②脳波でゲーム ・・・(ピンポンゲーム)ラケットで打ち返せるか?
③脳波で動かす ・・・おもちゃを自由に動かせるか?
体験コーナーは特に「子供達のため」に用意しました。
科学技術・物造り技術のとっかかりは「好奇心・興味」です。
この体験コーナーが「きっかけ」となって、科学や技術に興味を持つ子供達が現れることが楽しみです!
従いまして、学校の校外授業の材料として、広く活用頂ければ幸甚です。
以上のように、記念館が完成し、2018年4月からオープン致します。
単なる箱モノに息吹を付加し、「こころを持った記念館」に育てることが今後の重要課題です!
是非一度、足を運び、真摯にご覧下さい。