No.2 日本人は「モノ作り」です!
日本人の特徴を一言で表すと「勤勉・(馬鹿がつく)正直・器用」であると私は思う。
このような民族性は一朝一夕にできたものではなく、おそらく縄文・弥生時代以前から培われたものだと思う。
現代日本人は変わったと云われるが本質を見ると、ほとんど同じでやはりDNAが為せる技であろう。
このようなDNAが形成された理由は「気候=四季」による影響も非常に大きいと思う。
地球規模で見ると日本は非常に特異な気候を持った国である。
「年中暑い」又は「年中寒い」土地に住んでいる人間と「四季」がある所に住んでいる人間では違いが出てくる。
穏やかな気候で進化した日本人は自然と「物づくり」が得意になっていったと思う。
要するに、日本人に適した事は特徴を活かした「モノ作り」であり、これは時代が変わっても不変なのだ。
日本人はこのことを絶対に忘れてはならない。
逆に、日本人に最も向かないのは「世界戦略・外交・マネーゲーム」である。
この分野は、日本人のような「馬鹿正直者」が絶対に手を出してはならない分野であり、やれば必ず失敗する。
世界には「したたかで、ずる賢くて、独善的で、覇権的」な民族が実に多いのは事実である。
こんな世界に入れば日本人などは「赤子」のようなものであり、これは日本の現代歴史が証明している通りだ。
従って、日本人は「器用・勤勉」で「シコシコとモノ作り」で生きて行くしかないと、改めて悟るべきである。
ところがモノ作りの日本がどうも怪しくなっている。
それは最近「新規起業者・創業者(ベンチャー)」が非常に少ないのである。
なぜ少ないのか?
理由はいくつかあるが「仕組みと社会の評価」が非常に大きいと思う。
「国を挙げて創業を支援する」ようにはなっておらず、実態はむしろ逆である。
・・・もちろん、口や言葉では創業支援を言っている。
しかし、日本では起業して事業に失敗すると「人生の落伍者、人間失格者」のような烙印を押されるのは事実だ。
そして「身ぐるみ剥がれ」負債を一人で背負い、家族離散の憂き目に会い、橋の下の生活を余儀なくされる。
日本では、たかが「コピー機1台のリース」ですら、代表取締役印と「社長の個人補償=実印」が求められる。
一事が万事この調子で、要するに「会社がダメなら個人から取る」のである。
・・・会社は会社、個人は個人と「割り切って分離」しなければ、この最大の問題は解決しない。
そして、社会は一回位失敗しても「再チャレンジを容認」する度量を持たないと、起業する人は増えない。
それ無く、いくら行政が支援する施策を用意してもダメで、要するに行政は責任を取ることは出来ないのである。
しかし、このような現実を憂い、嘆いていては日本の将来は非常に暗い。
日本の20年先、30年先を考えた「夢」を描いて、不撓不屈の信念を持って果敢に「モノ作り」に挑戦する。
そのような高い志を持った若い人達が必ず居るし、また「わっさわっさ出てくる」ことを真に期待するのである。
(誠に勝手であるが)これが「私の一番の願い」である。
もちろん、私も負けずに挑戦を続ける!