『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.5 日本人の夢

投稿日:2013/08/01 投稿者:大西秀憲

日本人の夢について書く。

過去の歴史において日本人は将来の夢を描き、その実現に結束して努力してきたのは事実である。
19世紀中、いち早く世界の情勢を読み取り、欧米に伍するために国の体制を素早く作り終えた(明治維新)
そして、富国強兵(経済力と強い軍隊)を国是として「欧米に追いつき追い越せ」を夢見た。
実際に維新後「僅か27年」にして、アジアの大国「清」を堂々と真っ向勝負で破り完全勝利した。
そして「中華帝国」に代わり日本がアジアを代表する大国になった。

(19世紀の世界は、何でもあり、やった者が勝ち、切り取り御免、武力が正義、の状態であった)

このような世界情勢の中、日本は維新後「僅か37年」で世界の大国「ロシア」と戦い勝利した。
欧米から見れば東アジアの非文明国と思っていた国が、世界最強と恐れられたバルチック艦隊を壊滅したのだ。
(欧州の列強が散々痛めつけられ、恐れおののき、世界最強を謳歌していた無敵艦隊を叩きのめしたのだ)
世界は驚いた!
これにより、日本は「世界の大国」の仲間になった。
僅か50年前にはペリーの黒船に日本中が騒然とし、右往左往した国が、魔法のような速さで追いついた。
ここまでは、全日本人に共通の明確な夢があった。

(このあと、暫らく(40年ほど)日本人から夢が消える)
  ・・・要するに、40年で世界の大国になり、そして40年かけて「ゼロ」になったのである。

日本人が再び共通の夢を持ち「邁進」するのは1950年頃からである。
「平和で豊かな生活」を夢みて「経済一辺倒」で突き進んだ。
(経済一辺倒だから、当然普通の国が備えるべき軍備、主権、精神的支柱、道徳、信仰などは全て捨てた)
そして、持ち前の知恵と勤勉とまじめさと競争努力で魔法の経済発展を遂げた。
「ゼロ」からスタートして僅か15年で「オリンピック」を開催するまで急成長したのである。
日本中が猛烈に働き「ゼロ」から40年で世界第二の経済大国にのし上がり、世界の日本を謳歌した。
「MADE IN JAPAN 製品」は神話に近い世界の信頼を得た!
  ・・・要するに、ここでも全日本人に共通の明確な夢があり、これに向かって突き進んだ結果であった。

しかし、この辺りを境に日本は急激に落ち込んで行く。
1990年頃が日本のピークであった。
所得は世界一になり、生活は世界一になり、欲しいものは全て手にした。
その結果「夢が消えた」のである。
(日本が持つ次の夢は何か? ・・・本当は真剣に考えるべきであった)
以後約20年、何処に行くのか?どうするのか?日本も日本人も全く分からない状態が続いているのである。
日本人共通の明確な夢が無いと、進路も目標も立てられない。
これからの日本が持つべき夢は何か?

それは「世界の範となる国」を創ることである。

欧米は「範足りえない」し、中国は全く論外である。
「21世紀に於ける世界の範」には日本が最も近いと思う。
現在、世界で戦争をしていない、武器を輸出していない、植民地を持っていない、人種差別をしていない。
これに該当するのは先進国で日本だけである。
更に、公害・環境技術の最先端であり、省エネ技術でも世界のトップである。

そして、日本が何より凄いのは「自然的な人口抑制・統制」である。
もう少しで世界の人口は「100億人」になるが、その中で逆に人口が減少するのは「日本だけ」である。
人口爆発は様々な問題を地球規模で引き起こす。
従って、後進国、発展途上国、そして例え現在の先進国でも「日本」を手本とする点は多くある。
おそらく第三次世界大戦は起きないだろうから、21世紀の世界は「共存共栄」の方法を探ることになる。
その場合、局地戦で手が汚れていない国は日本で、宗教問題、人種問題、環境問題も無い。
だから日本は「世界の範」となるに最も近いと思うのである。
これが実現できれば世界中から尊敬されるだろう!

しかも、巨額の金をかけずにできるのである。
これを日本および日本人の共通の夢とするのは世界に役立つ「壮大な夢」の話ではないか!

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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