『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.10 日本人の特性

投稿日:2014/01/06 投稿者:大西秀憲
昔の暦では正月は、新年=新春であり、寒い冬に終わりを告げ、百花の魁で梅が咲き始める季節だった。
つまり現在の2月初旬が「日本の正月」であった。 ・・・従って正月は初春を迎える祝いでもある。
しかし、現在の暦では正月は寒い盛りであり、新春と呼ぶには感覚がおかしい。
現在の日本では1年の節目節目に旧暦を使っているが、現在の暦に当てはめると季節のズレがある。
24節気は規則正しく巡ってくる「四季」を基にしたもので、四季は旧暦でのみ表現が一致する。
日本人は永い歴史、旧暦・節気を基準として規則正しく農耕による生活を行ってきたのである。
その1年の始まりが正月である。
従って日本人は世界のどの民族よりも正月を大切にする。
・・・ネットやスマホやタブレットが普及しても「初詣」と「盆と正月」の民族大移動はなくならない。

日本に明確な四季があるのは地球上の位置のおかげである。
何よりも、このことに感謝しなければならない。
  ・・・少し北でも少し南でもダメで、丁度良い位置に島が存在し、そこで民族が出来上がった。
要するに、自分が努力し創意工夫すれば報われる土壌が備わっていたのである。
日本人は世界に類をみない勤勉実直な民族であり、この特性は四季と節気によるものだと思っている。
  ・・・いくらコツコツ真面目に努力しても灼熱、極寒の土地では収穫は得られず、徒労に終わる。

農耕には創意工夫が必要である。 創意工夫の中心は「道具」である。
おそらくだが、縄文・弥生の昔から、我が民族は「道具作り」に熱心に取組んでいたと思う。
(司馬遼太郎氏が書かれていたが日本は、隣国諸国に比べ、農耕用道具の種類が非常に多いそうだ)
つまり、細かい農耕作業毎に創意工夫をして道具を作ったのである。
これを何千年も行っていたら、民族が創意工夫に励み、器用になるのは、当然である。
このようにして、勤勉と実直と創意工夫の努力と手先が器用な日本民族が出来上がったと思っている。
つまり、日本人は「モノづくり」に非常に適した民族なのである。
   ・・・繰り返すが、これは四季と節気のお陰だ!

日本人は当たり前と思っているが「きっちり仕事」をするのは世界でも珍しいことである。
都心の電車運行は「秒単位」で管理して運行している。
   ・・・「時間単位」で電車が遅れても、何とも思わないのが世界の実情である。
電気製品、自動車、建築、道路、橋、どれをとっても仕事の精密さ、納期管理は世界に類を見ない。
こんな国(民族)は他にない。

世界の各地に行くと、意外な所でも日本人が働いているのに出会う。
話を聞くと、日本人は好んで採用されるそうである。 理由は、勤勉、実直、器用、等である。
   ・・・自己主張と派手なパフォーマンスとサボりと盗み、裏表が激しい、どこかの国と全く違う。
とにかく日本人は目に見えない箇所にも気を配り、仕事をし、物を作る。

これは「日本人の特性」である。
赤道近くにある国では「モノづくり」に適さない。 シベリアでも「モノづくり」には適さない。
丁度良い気候と四季、これが天の神様から授けられた「天与の恵み」である。
言わば全ての原点であるこのことを、日本人は再認識すべきと思う。
そうすれば、今日本が行く先が定まらずに右往左往している、解決に繋がる。
国際化とかグローバル化とか、意味不明の言葉に左右され踊ったらダメである。
外交、戦略、マネーゲームなどは日本人の特性と間逆で、日本民族が最も苦手とするところである。
そのような土俵に性悪な欧米人や他国と一緒に上がったらダメなのである。 ・・・必ず負ける!

地球の地理的な好位置で四季に恵まれ、永い歴史で育まれた民族のDNAは簡単には変わらない。
勤勉・実直・器用は日本民族のDNAであり、これは「モノづくり」に最も適した遺伝子である。
これが「日本人の特性」であることに、多くの人が目覚めるべきである!

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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