『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.11 生きるに備える

投稿日:2014/02/03 投稿者:大西秀憲

悪戯に不安を煽り立てるのが本意ではない。
しかし、これから永い人生を生きる若い人に何も教えなくて、本当に良いのか?と思うのである。
何を教える(伝える)のかと言えば、これからの日本についてである。
これからの日本とは「世界一高齢社会の国」がどのようなものか?についてである。

あまり賑やかに言わないが、現在の日本は「世界のトップ」をひた走る世界一の超高齢社会国である。
しかも、今から約30年「断トツのトップ」を走り続け、人類史上どこも経験した事がない道を歩む。
(知っている人は知っている)誰も言わないが、世界の先進国は日本をウオッチングしているのだ!
日本は、政治的にどんな手(政策)を打って、どのように超高齢国を運営して行き、結果がどうなるか?
世界は「日本の打つ手と、その結果」を注目している。
それを、自国の高齢社会対策に活かすためである。・・・世界の先進国は日本に続いて高齢国となる
日本人の多くは、このことを知らない。

国民のほとんどが、事の重大さと、事の本質に気付いていない(あるいは知らない)
金魚鉢にヒビがはいり、水が漏れているのに「のんびりと泳いだり」、「餌の争奪戦をしている」のだ。
「○○ミクス」、「株高」、「原発稼動」、「オリンピック」、それもよいが国の本質がズレている。
みんな平気な顔をしているが、国の予算の50%は借金である異常に目を向けない!
全ては政治家の怠慢で、自分の代だけ良ければ「借金は先送り」である。
こうして溜まり溜まった借金が、ついに「1,100兆円」となった。
この額は、これから日本が高度成長期に入る状況であっても、絶対に返せない額である。
ましてや、これからの日本は、超高齢社会と人口減の国になるのだから、超絶対返せない借金である。
この「大きな大きな負の遺産」を背負わされて、30年先の日本人は何と言うだろうか?

2014年には日本の高齢率は26%になり、2040~2045年には、ついに40%を超える。
高齢率40%と言えば、2.5人に1人は高齢者(65歳以上)である。
どこを向いても老人ばかりになる。
更に、そのころには日本の人口は約9,000万人まで減少し、2090年代には約5,000万人と推定される。
単なる予想だ!と思うかも知れないが、人口統計は「必ず当たる」ものである。
この状況で国の経済発展は絶対に見込めない。
それより、どうやって国を維持するか?これだけで為政者は手が一杯となる。

誰もが容易に浮かぶのは、国民の「高負担」である。
しかし、高負担を若い人が納得するだろうか?
北欧は素晴らしい福祉国家だと、褒めちぎる人がいる。
では北欧、例えば、デンマークの実態を知っているのだろうか?
所得税は約50%であり(つまり給与の半分は税金)、消費税は25%である。
将来の日本人は、これを平気で払う覚悟があるだろうか?
まして、世界一の高齢社会と人口減となる日本では、デンマーク並の税では到底足りない。
冗談のようだが、所得税60%、消費税40%を日本国民が受け入れるだろうか?

年金があるではないか!という人が居るかも知れない。 ・・・それは大いなる誤解である。
その時に年金を受給する人の、年金の原資は「その時働いている」国民である。
つまり、概ね20代~60までの国民が払う金が年金である。
2.5人が老人(つまり年金受給者)である社会で、誰が払うと言うのか! ・・・絶対払えない
今でも年金支給年齢は、ドンドン上がっている。 ・・・つまり原資がないのだ
 ・・・国民年金はとっくにパンクしている。(支払対象者の40%が払わない年金が成立つ訳がない!)
しかし、弱い人に皺寄せが行くだけで、政治家や官僚・公務員は「別年金制度」で手厚い。
とにかく、これから永い人生を生きる人達は、公的年金は無いものだと覚悟すべきである。

では、大変な時代に「どう備えたらよいのか?」について書く。
前提条件は、「皆と同じになるのが嫌なら」である。 ・・・皆と同じでよいと思う人は読む必要はない
それは非常に簡単なことである。

1.絶対に国をあてにしないこと(例えば年金)
   自分で考え、自分で実行すること
2.どんな状況でも、家族共々「飯が食える」ようにしておくこと。
   スーパー、コンビニの冷凍食品を「チン」では、まず生き残れない、全て自分で料理できること。
3.自分(家族)だけが生き残る道を準備しておくこと。
   自分しか出来ないこと、又はスペシャリストの術を身に付けること。
4.低俗で、くだらないTVを見ないこと。
   バカになる・・・彼らは視聴率だけが唯一無二で、国民が総白痴化しても、何ら痛みを感じない。
   そんな時間があるなら1~3を考えるべきである。
    (皆と同じでよいなら、ドンドンTVを見たらよい)

以上、2030年代から40年代を、責任ある世代で生きる人に参考になれば幸甚である。

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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