『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.35 基本的な認識

投稿日:2016/02/01 投稿者:大西秀憲

昔、「世界は一家、人類は皆兄弟!」というTVコマーシャルが流行った。・・・法被姿の笹川氏を覚えていますか?
そのまま聞くと、非常に高邁な精神で、素晴らしいキャッチフレーズである。
また最近では「グローバル化で国や民族の垣根がなくなり○○人、□△人という区別も不要なものとなっている」と言う。
本当だろうか?
ではなぜ?世界各地で紛争や戦争やテロが絶えないのだろうか?
中でも、宗教に根ざす争いが多いが、結局「民族」をめぐる争いであると私は見ている。
  ・・・従って、世界の実態は「一家でも無ければ、兄弟でもない!」のである。
ところが日本人は「世界一お人良し民族」であるから、世界を理想とメルヘン化(バーチャル)を現実と思う癖がある。

例えば、多くの日本人の感覚は「アメリカは最大の友好国で友達である」と思っている。
  ・・・実際は、世界の中で「究極の日本の敵はアメリカ」であると私は見ている。・・・アメリカはその逆と思う
        (つまり、アメリカは世界における日本の台頭を絶対に許さない)

以下一例:
 ① アメリカは、日本の国連の安全保障常任理事国入りを潰した。
    日本の国際的な努力で、悲願であった常任理事国入りに漕ぎ着けたが、最後は「アメリカの拒否権」で潰れた。
      ・・・日本は国連の運営のため約20%もの費用を負担している(アメリカに次ぐ額だ)ので当然だ!
            しかし、日本とドイツは今でも、国連では「敵性国家」のままである・・・
    恐らく、今後も世界中の国が日本を支持しても、最後にアメリカだけは「断固拒否」するだろう!

 ② アメリカは「TRON]を潰した。
    「坂上健」の唱えたTRONに脅威を感じたアメリカは、日本政府に圧力をかけて採用と普及を阻止した。
      ・・・日本人は気が付かなかったが、アメリカの業界はTRONの普及に世界的な脅威を感じた。
    そして「TRON]を世界の標準から外し、世界から「葬り去った」のである。
      (逆に言えば、それ程「TRONは画期的で優秀なもの」だった)

 ③ アメリカは「YS−11を葬り」、そして「日本の大型ジェット機開発を阻止」している。
    昭和20年8月以降、アメリカは日本が飛行機を開発することを禁じていた! ・・・日本が恐いからだ
    そして、ようやく時代遅れの小型プロペラ機なら良かろう・・となって、日本が開発したのがYS−11だ。
      ・・・ところが、出来上がってみてアメリカは驚いた! ・・・非常に優秀な飛行機だったのである。
           確かにYS−11はプロペラが付いているが、正式には「ターボプロップ型」である。
    日本は、これを世界に売るつもりだった。
      しかし、アメリカは販売を許可せず、さらに日本がアジアに売ることを「実力で阻止」したのである。
    その結果、YS−11は採算が見込めず、短期間で生産中止となった。
    その後永い年月、日本の飛行機開発は中断していたが、小型機ならよいだろう・・とアメリカが許可した
    実に「半世紀ぶり」に日本が造らせて頂いたのが「MRJ」である。・・・平成27年11月試験飛行に成功
      ・・・しかし、これが実に中途半端な規模の飛行機だ!
    日本の技術なら、400~500人乗りの大型ジェット旅客機を造るのは造作も無いことである。
      ・・・現に、アメリカの飛行機の主要部分の多くは「日本が造っている」のであるから
    私が心配するのはMRJが運航を始めると、航空性能や燃費の優秀さ故、またアメリカが生産を阻止することだ。
     (USA航空機業界を代行して、大統領が一言日本に言えばSTOPする話だ!)
       ・・・この時、日本は絶対にアメリカに楯突けない! もし逆らえば「田中角栄」のようになる。

 ④ アメリカは「日本の有人宇宙船を絶対に阻止」する。
    日本は世界に冠たるロケット「HⅡ−A,HⅡ−B」を持っている。
      日本人の多くは「なぜ?日本は有人宇宙船を打ち上げないのか?」と疑問に思っているのではないか?
    日本のロケットを使うと「10トン」の物体(例えば宇宙船)を宇宙に運ぶことが簡単にできる。
      ・・・従って、人が乗った宇宙船を打ち上げるぐらいは、朝飯前なのである!
    ではなぜ?日本はやらないか?
      それはアメリカが許さないからである。
    なぜ許さないか?
      それは日本が恐いからだ。 ・・・日本を野放しにすれば、短時間で簡単に世界一の宇宙開発国になる。
       ・・・無人機ならOKだと言うことで飛ばしている一例が「はやぶさ」だった
    他の国がやってもアメリカは寛大だが、日本だけは別で、決して許さない!
      なぜならアメリカは「日本を第一の敵国としたオレンジ計画」を立てて実行した国だ! ・・1920年頃


 ⑤ アメリカは日本人に対する「無差別大量虐殺」を認めず、しらんぷりしている
    たとえ戦争状態に於いても、一般人(非戦闘員)の殺戮は国際法で禁じられた行為である。
      しかし、アメリカは日本の主要都市を無差別に爆撃して「実に40万人もの大量虐殺」を行った。
        更に2箇所の原爆投下による約20万人の一般人大量虐殺を加えると、実におぞましい!
    アメリカはこの事実を昭和20年9月2日から昭和27年4月28日まで強制的に封印した。
      ・・・なぜならその間は日本に主権が無い「停戦による占領状態」だったからである。
           (それは徹底的な言論統制、報道統制で厳しい占領軍の検閲が行われたからである)
    それで日本人は無差別大量虐殺を「空襲」と言い換えて、今まできた。
      ・・・現在も「空襲」と言われる所以だ。
    これは「意味不明」である!
      これでは、だれが何をやったか?さっぱり分からない。
    正確には「アメリカ空軍の爆撃機が日本の主要都市を空襲して爆弾を投下し一般人を無差別に殺戮した」となる。
      ・・・ところが、現在でも日本人は「空襲」とだけ言う。
           決して「アメリカが無差別の大量虐殺を行った」とは言わない。
    なぜだろうか?  ・・・友達だからか?(冗談ではない!)

 ⑥ アメリカは日本に対して、人間を対象にした「原子爆弾の実験」を行った
    ・・・戦争を早く終わらせて犠牲が増えるのを避けるため使用した! などと「嘯いている」
         これが対ドイツやイタリアならアメリカは原爆を絶対に使用しない!
    つまり、日本だから使ったのである。
    実はアメリカは原爆の完成を非常に急いでいた! ・・・これを「マンハッタン計画」と言う。
      そして昭和20年7月16日に、完成した原爆の実験に成功したのである。
    最初から使用標的は日本であった。
      そのため日本が「降伏する」のを、伸ばし伸ばしにして、日本が独自に降伏するのを阻止していた。
    なぜなら、日本が降伏したら「原爆が使えなくなる(つまり人体実験ができない)」からである。
      従って、冒頭のアメリカの理屈は「真っ赤なウソ」である。
        7月16日に実験成功した原爆を、急ぎ使ったのが8月6日廣島と8月9日長崎である!
          *実験に成功してから、たった20日程しか経っていない!
    ご丁寧に、廣島では「ウラン型原爆」を、長崎では「プルトニュウム型原爆」を、2種類投下して実験した。
      ・・・効き目がどの程度違うのか?2種類の比較実験をするためである。
    原爆投下する「エノラゲイ」の上空に居る飛行機から、つぶさに写真撮影し、投下後の写真も十分撮った。
      更に、8月15日の日本降伏と同時に、大量の調査隊が廣島・長崎に入り、つぶさに被害を調査した。
    この時、許せないのは、「苦しんでいる大量の被爆者」を調査しただけで、全く「治療しなかった」事である。
      ・・・実に多くの被爆者の写真を撮り、記録を残している。・・・要するに「効き目」の記録だ!
    これを人体実験と言わずして、何を人体実験と呼ぶのか??
      ・・・要するに、同じ人間とは思っていない証拠である。

世界の国と仲良くすることは大切なことである。
しかし、その事と「媚を売ったり」、「屈服したり」、「相手の靴を舐めたりする」のとは異なることである。
  ・・・相手の事を知って対応するのと、知らないで対応するのでは、全く異なる結果になる。
世界では多くの国の人が日本・日本人を尊敬していると私は思っている。
  なぜなら:
    日本が大国ロシアを相手に互角で戦い、そして勝ったこと!
      大国アメリカ、イギリスを相手に互角で戦った勇気!
        イタリアやドイツが降伏しても、最後まで1国で戦ったこと!
このような姿を評価して「サムライ」と呼んで尊敬しているのである。

従って、日本・日本人は「へらへらせず」、「凛として」世界の国・人々と接するべきである。
(この時、無邪気にアメリカを友人とだけ捉えず、オレンジ計画の国を腹に持ちながら接するべきである)
  このことが世界の中で日本が評価される故で、重要な事だと私は思っている。

とにかく「お人良し」だけでは世界から全く評価されない!

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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