『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.45 これじゃダメだよ! 日本

投稿日:2016/12/01 投稿者:大西秀憲

皆さんは「農地」の扱いが信じられないほど複雑で難しい事を知っていますか?
   「旧態依然、明治時代か? 今は!」と、思わせる体験を(最近)したので、その触りを書く。

事は「農地」に関してである。

私の所有する土地(農地)の隣の土地(農地)を買おうとした。
  農地を買って「農地転用」し、私有道路とするためである。
    (とにかく実家は進入路が狭く、難儀する地形である)
       燐家に話をしたら「売ってもよい」と回答を得た。
          ・・・これが平成28年4月
                ・・・今、平成28年11月
                      未だに、所管の役所から許可が出ない
                         ・・・どうゆうこっちゃ!!

これが21世紀の行政か!
   ・・・縄文時代ではないぜよ!!

皆さんは知っていますか?
   農地を扱うのは「農業委員会」という組織だと云うことを。
      なんじゃそりゃ? 聞いたことないわ! と云う人がほとんどだと思う。
           でも、農地に関しては、その委員会が「絶対的な権限」を握っているのだ。
私はここに対して(司法書士を通じて)「申請」を出した。
   それは「私がこの土地を買ったら、一部を道路として使い、残りは駐車場に活用する」というものである。
      そうすると、「これはダメ、あれはダメ、こんな資料をつけろ、図面をつけろ、見積書をつけろ」・・・等々
         極めつけは、お前の預金口座の「残高証明」をつけろ!である。
            どないなっとんじゃ!!
               なんで?預金が関係あるのか?

断っておくが、該土地は「地目が田」で、ここ60年ほど稲作などしたことがない、僅か84坪の荒地である。
   ・・・このまま放置しても「荒地のまま」だから、したい者が「活用」したらよいではないか!!
         しかも該土地は、姫路から35Kmも離れた「兵庫県のチベット」と呼ばれる田舎にある。
こんな些細な事の許可に「数か月も要する!」、信じられない姿が日本の田舎にある。
   日本の現実と時代のスピードに全く付いていってない!
      これじゃ益々、田舎(地方)は衰退する!
          いや!消滅する。

皆さんは知っていますか? 農地を買うには資格があることを。
   その人(買う人)が3反(900坪)以上の農地を所有していないと、新たに農地は買えないのです。
       (先祖から引き継いだ4反の農地を持つ)私には「その権利がある」のです。

数十年前から荒地になり森のようになった土地も、帳簿上は「田または畑」の所が多くある。
   活用すればできる可能性があるが、(農地を持たない人には)全く手も足も出せないのである!
      しかし、実態を見て、現実的に対応するのは行政の仕事だと思う。
         何も(税金を投入し)圃場整備した立派な田を「売買対象」にせよと、言っているのではない。

田舎がどんどん荒れ果てている。
   それを明治時代の感覚を維持して「放置しているのは行政」である!
誰も利用しない、山奥の田舎の土地は、たとえそれが帳簿上、田でも畑でも原野でも「有効利用」したら良いではないか!
   田舎の土地が欲しい人は居るから「売ったら良い」ではないか!
      しかも「スピディ!」に。
         何が悪いのか?

今後の日本の姿は誰でも知っている通りである。
   ・・・人口減少
        地方衰退あるいは消滅
           都市中心部に国民大移動
これを承知していながら旧態依然の農地対応をしているのは「政治と官僚と行政3者の職責怠慢である!

田んぼや畑は3年も放置すると、元には戻せない。
   10年放置で雑木が生え、30年も放置すると「林や森になる」
       そのようになった、農地とは言えない土地は、買いたい人がいれば売ったらよいではないか!
          買った人は考えがあるので「有効利用」する。

申請書を持っていったら、その場で「許可」の判を押せ!と言っているのではない。
   (今の時代のスピードに合わせて)1週間程度で許可を出すべきである!
       こんなものに「もったいを付けても」権威が増すことは絶対にない。
          むしろ現実世界の、活性化の足を引っ張るだけである。

自分の事で、身を持って体験したので、その実態を披露した次第である。
   地方の時代だ! 地域活性化だ! 一億総活躍社会だ! などと「空虚な言葉を並べる前に」、上記を放置したらダメだ。

モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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