No.51 何か、おかしいんじゃないですか?
①保育園が足りないのが社会問題となっているのは、ご存知の通りである。
・・・有名になった「保育園落ちた日本死ね」は大ニュースになった
ところが、保育園を作ろうとしたら、住民から反対運動が起きて建設できないと云う!これまたニュースになった。
理由は「子供の声がうるさいから」と云う。
・・・言っている主体は「老人達」であるらしい。
何というエゴか!
今の日本、これからの日本、どうなっていくのか、分かっていないのか?
高齢率40%に向かって「突っ走る日本」ですよ!
本質は、高齢者が多いのではなく「子供が少ない」のが問題なのである。
・・・子供を生まない理由の一つに「子育て・保育」がある。
これからの子供は「貴重品」ですよ!
・・・反対を叫んでいる高齢者は、言わば「社会の役割が終わった人」である。
子供は「これからの日本を担う人」である。
これが、分かっていないのだろうか? ・・・いい歳をして!
②もう一つ保育園。
保育園たたきの横行!
保育園の運営の瑕疵を重大事件の如く取り上げ、メディアが大挙して押しかけ、連日新聞と映像を流し続ける異常!
そりゃ、事業をやっていれば、内容は少々まずい点もあるかも知れない・・・
どこだって、誰だって、100%パーフェクトはありえない。
たたく、メディアの内容と皆さんは「それほど立派なのか?」・・・どうですか?
メディアがやっていることは、報道の自由の名のもと、野次馬根性で騒いでいるだけだ!
現に、報道で「何か良くなりましたか?」
・・・昼間の暇なTVの時間を「埋めただけ」じゃないか!
そして「一つの保育園を葬った」のである。
これで、保育園運営の規制が増々厳しくなるのは目に見えている。
行政当局のコメントとして「厳しくチェックする!」と云っていたから、そうだろう。
保育園は事業である。
事業である以上、利益は必要不可欠である。
なんやかやとうるさい規制が増えて「やってられるか!」と、止める人も出てくるだろう。
批判したり、騒いだり、報道ネタにするのは良いが、以上の本質を分かってやっているのだろうか?
非常に疑問である。
しかし、誰も言わない ・・・実はこれが最も異常である!
「黒い猫でも、白い猫でも、園児を預かる猫は良い猫だ!」・・・この位の度量でやらないと保育園問題は前進しない。
③駅のホームに続々と「安全柵」を設置している。
特に首都圏で著しい。
トータルの投資金額は莫大になるだろう!
と、云うのは、一カ所でも付けると、日本は瞬く間に全国に広がる習性がある。
理由は簡単である。
ホームから転落して死亡したらどうするのか! 人命は地球より重いんだ!
・・・確かに落ちた人はいる。
しかし、その数は非常に少ない。
私は「確率の議論」をしてから「投資を決めるべき」だと思う。
日本には127,000,000人が住んでいる。
ホームから落ちて死んだ人の数は1年に何人いるか?
1年に、例えば5万人が亡くなっているのであれば、これはほっておけないだろう。
・・・しかし、これでも確率は0.04%である。(実際はもっともっと低い)
0.04%の確率で起きる事象を取り上げて対策するのであれば、他にもっともっと高い確率で起きている事がある。
もし、柵が無いのが「人命軽視」と言うなら、欧米諸国はどうなのか?
もちろん、柵など無いし、安全対策など全くない、そして駅のアナウンスすらないではないか!
時間が来れば、ベルすら鳴らさず、問答無用で「勢いよくドアを閉めて」いつの間にか発車する!!
新幹線のホームの金切り声「黄色い線から下がって!! ピリピリピリーと笛を吹く」・・・何だこれは! 野蛮国か!日本は。
人命は欧米も日本人も変わらない・・・これは不変である。
とするなら、鉄道に関して言えば、欧米は「人命軽視」をしているのか??
そうではない!
そもそも欧米はホームに出入り自由の所が多い! 当然、止まっている電車にも乗り降り自由だ。・・・金も要らない。
基本になっているのは「自己責任」の徹底である。
なぜ?日本だけは自己責任を前面に出せないのだろうか??
そう云えば、以前一斉に駅に設置した「一人乗りリフト」、これを近年使っているのを見たことがない。
全国に設置したリフトの設備投資、凄い額になるだろう。
④サービス業に過度のしわ寄せがきている。
日頃溜まっている鬱憤や不満やストレスをサービス業で発散している節がある。
サービス業は「何でも聞くし、反論しない!」事を良いことに、言いたい放題!やりたい放題の輩が実に増えている!
すなわち、サービス業を「はけ口」にしているのである。
特にこの傾向は「飲食業」において強い。
私は、飲食業で非常に気になることがある。
何かと云えば、店員さん(若い人が多い)が「床に膝をついて客と接する事」である。
これは自発的にしているのではなく、店の経営側が強制しているのだろう。
それはいつの頃から始まったのだろうか?定かではない。
なぜ?そこまで「へりくだり」卑屈にならないといけないのか? ・・・私は、全く分からない。
客は金を払うが、「店は料理を提供する」のである。
従って、両者の関係は「上下なく」等しいのである。
もう一つは「24時間営業と正月営業」である。
即刻、これは止めて欲しいと、切に願う!
人が寝ている時、人が遊んでいる時に、営業すると云うことは、そこで働く人達は自己を犠牲にしている部分がある。
メディアなどは「きれいごと」を取り上げるが、このような「社会の歪」で多くの人が人権を蹂躙されている事は取り上げない。
日曜や盆や正月など、営業しなくても良いではないか!
国が、祝日や祭日を増やすのはよいが、増えれば増えるほど、恩恵に与らず、逆に過酷な労働を強いられる人が多数いるのだ!
・・・無邪気に「プレミアムフライデイ!」と云うのはよいが、そのサービスに携わる人達は益々過酷になる事を思うべきだ!