No.63 当たり前の基本的なこと
現代の世の中、生きるのに難し過ぎる。
人が普通に生きていくのに雑多な事(どうでもよいこと)が非常に多すぎるのだ。
要するに、シンプルに生きていくだけなら、ほとんど必要が無い事柄が実に多い。
しっかりと自立して、ブレない人はよいが、そうでない人は「どうでもよい事に惑わされる」のである。
何が大事で、何が捨てるべき事か? この分別が出来ない!
従って、生き方が不安定になる。
この状態は「付和雷同」に乗った結果であり、そして、人は悶々とした日々を送ることになる。
また、そういう人ほど「新興企業の搾取対象」となり、多くのムダ金を無意識に吸い上げられている。
残念なことに、こういう人ほど「中流・上流」とは無縁の人生を送ることになる。
スマホゲームで立派になったり、豊かな人生を送る人はいない!
もし現状を払拭したいなら、解決方法がある。
それは「基本を知る」事である!
世の中、何が基本かを理解して、これを「生き方の基軸にする」ことである。
そうすると「不要な事」が見えてくる。
・・・要するに、不要なことには手を出さず、捨て去ることが肝要だ!
次に「当たり前の事」の例を挙げる。
① 「おじいちゃん・おばあちゃん」の名前が云えますか?
誰でも、おじいちゃんは2人、おばあちゃんも2人、計4人が居る。
(曾祖父母の名前まで言えとは申しません!)
私は、若い人の中に、祖父母の名前を知らない人がいる事を知って、非常に驚いた。
要は「自分のルーツを否定」しているように見えるのだ。
パソコンやスマホで、難しい操作や処理は得意とするが、肝心の自分のアイデンティティを知らない。
せめて、自分の「じいちゃん・ばあちゃん4人の名前」ぐらいは、知っておくべきだ。
難しい事でも何でもない、極極当たり前のことで、これは基本的なことである。
② 「住んでいる町の人口」が云えますか?
自分が住んでいる市の人口云えますか?
これが云えない若い人がいることに驚いた。
住んでいる市、そして住んでいる県、この程度の数字を知るのは、基本である。
・・・「知らなくても不自由は無いし、知ったからと云って何も変わらない」と言う!
何も難しい事を云っているのではない! 極々当たり前の事である。
スマホを宝物のようにして「街を歩き回るゲームばかりしている」限り、基本的なことには気が付かない。
③ 「住んでいる地域の名称」が云えますか?
住んでいる市には「町」があり、町には村(今では自治会)所謂「大字」があり、そして「小字」がある。
小字まで知れとは言わないが、地域の村は知っておくべきである。
ところが、若い人達は、村(大字)をほとんど知らない。
これは無知では、片付かない事柄である。
せめて、自分が住んでいる所の周辺地域の名称は知っておくべきである。
・・・特別難しいことを云っているとは思わない。
知ると、様々なことが見えてくる!
自分の生活基盤となる地域の事を何も知らないで、海外旅行を吹聴する愚を知るべきである!
④ 「食えるか?食えないか?ぐらいは自分で分かりますか?」
腐っているか? いないか?、食えるか?食えないか? 昔は誰でも自分で確かめていた。
確かめる方法:
1)まず、色を見る、カビを見る
カビが多ければ要注意、無ければ食える
2)次に、匂いを嗅いでみる。
すえた匂いがしたら要注意、匂いが無ければ食える
3)次は食べてみる
舌が「ピリピリしたら」要注意、しなければ食える
食品大企業の販売戦略に「まんまと乗せられて」、賞味期限なる怪しげな数字を信じている大衆!
数字に根拠などほとんど無いのに! 十分食えるのに! 食っても見ないで「食品を捨てている」この異常な社会!
食いもんぐらいは自分で判断できるようになるべき!
⑤ 「旬の食材」を知っていますか?
本来、食べ物には「その食べ物が一番美味しい時期=旬(しゅん)」がある。
日本の四季には夫々の時期に「旬の食材」がある。
また、縦に長い日本には、その地域だけの食材が多くあり、当然夫々に「旬」がある。
まず、これを知るべきである。
しかしながら、食品の工業化と大企業の経営戦略により、これが完全に崩れた。
(巷に溢れている大量の安い食品は、危険なことを知っていますか?)
何からできているか? 知っていますか?
大量に供給されるマスプロ食品だけに頼らず、自分でも「自然の素朴な食材」を知るべきである!
(昔は皆んな知っていた)
ところで、自然の食材で、食べられる食材と、食べられないものを知っていますか?
あなたは、山や野原で食材を採ったことがありますか?
無ければ、さっそく始めてみては?
⑥ 「世の中には必ず悪いヤツがいる」と理解してますか?
(サザエさんのアニメに悪い人は出てこない)
(ちびまる子のアニメには現実的な悪い人も出てくる)・・・だから受けるのだ!(あれは大人向けの漫画だ)
悪いヤツは、子供の時から悪い、と知ってますか?
学校では、このことを教えない。
みんな等しく無限の可能性を持って、すばらしいのが人間だと云う解釈。
(では、なぜ? 警察や軍隊が必要なのか? ・・・これを教えない)
純粋培養で無菌室の保育器の中では、一人前の人間は育たない!
人間とは「よい事をしながら、悪い事もする」ことを、子供の時から教えるべきである!
⑦ この世には「平等など無い」と理解していますか?
これも学校で非現実的なことを教えるから、子供は後から戸惑い、挫折する者が多くいるのである。
地球上のどこで生まれたか?
どんな人種として生まれたか?
どのような親と環境で生まれたか?
どんな生活力・経済力の元に生まれたか?
容姿、身長、知能、運動能力、基礎体力はどうか?
などなど、これらの条件によって、人生は全く異なる。
人間は生まれた条件が元々異なるので、絶対に平等などはあり得ない!
何をもって平等と云っているのか? これが分からない。
まだまだ例を挙げたいが、長くなるので、この辺で閉める。