『夢のつれづれに』 - 私の願い -

No.79 飛行機

投稿日:2020/07/01 投稿者:大西秀憲

自分の操縦で空を飛びたい!
(1回きりの人生の中で、パイロット経験がしたい!)
突然そう思ってから丁度5年、この間の飛行機経験を纏めて紹介する。

2015年6月末に社長を退任して会長になった。・・・68歳であった。
「よし!空を飛んでやろう!」と突然思った。・・・難しいのは分かっている。
そしてチャレンジが始まった。
やってみると難しさが段々と分かりだした。
ともあれ約100時間の訓練飛行を行った。・・・真夏・寒中気にせず訓練した
71歳の時、念願の「パイロット免許」を手にした!・・・おそらく日本では最高齢の免許取得ではないか?

自分で飛行機を操縦してフライトするには、次の「3つの免許・証」が必要である。
①自家用操縦士技能証明書・・・これが所謂パイロット免許・・・生涯
②航空特殊無線技士免許・・・飛行機の無線免許・・・生涯
③航空身体検査証明書・・・操縦に適した身体能力の証明書・・・1年間有効

日本では40歳~60歳の人がパイロットになるのは非常にハードルが高い!
理由は次の通り。
①訓練するための飛行機が無い・・・だれも貸したがらない
②訓練の教官が少ない・・・ヒマで手空きの教官は少ないし、見つけるのが難しい
③訓練時間と訓練場所が限定
④多額の訓練費が必要
⑤長丁場のモチベーション維持・・・途中で諦める人が多い

とにかく2018年9月初めに免許を取得したので、早速フライトにチャレンジした。
(使用する飛行機は、私の自家用機で「パイパー28AアーチャーⅢ」である)
これによるフライトを紹介する。

◎2018年10月末
  日本の最西端(与那国島)への飛行・・・5泊6日
  日本の最南端(波照間島)への飛行
   岡山(岡南空港)⇒宮崎AP⇒奄美大島⇒下地島⇒与那国島⇒波照間島⇒下地島⇒徳之島⇒屋久島⇒松山AP⇒岡山
   (当初10日の予定であったが、急激な低気圧の発生で急遽日程変更して切り上げた)
  トータル約1,500Kmの飛行だった。・・・飛行機の師匠・石川さんと二人でのフライト

◎2019年6月
  日本の最北端(奥尻島・礼文島)への飛行・・・5泊6日
   岡山(岡南AP)⇒佐渡が島⇒奥尻島⇒美唄AP⇒利尻島⇒礼文島⇒利尻島⇒奥尻島⇒新潟AP⇒岡山(岡南AP)
   (計画は10日の予定で、知床、根室のフライトだったが、天候の急変で日程を切り上げた)
  トータル約1,400kmの飛行だった。・・・飛行機の師匠・石川さんと二人でのフライト
    *特に礼文島の「スコトン岬」が印象的

◎八丈島を計画していたが、行けなかったのが残念だった

2020年5月、突然「飛行機を止めよう!」と思った。
頑張れば後1~2年は耐えられるかも知れない・・・
しかし何事も「余力を残して潮時」というものがある!
最近、目が急激に悪くなり、耳が聞こえにくくなって、「耳抜き」が中々できなくなったのだ。
耳が抜けないと「航空無線」が聞こえにくくなる。・・・これは問題だ!
そして、ダメ押しのように「物忘れが多くなった」のだ・・・フライトで時々起きるようになった
実は、これが一番怖い!
(飛行機は飛ぶ前も、飛んでいる時も、実に多くのチェック項目がある)
それらを確実にクリアーしなければならないのである。

更に仕事面では、会社が国の「事業承継・・・制度」をこれから1~2年かけて実行するが、これが極めて重要!
(この間、平穏無事に過ごさねばならない事情がある)
以上を総括して、飛ぶことを止めると共に飛行機を売る決断をした。

自分で飛行機を操縦して大空を飛びたい!!
そう思ってから約5年! 実に面白かった。
一番面白かったのは「非常に難しい事をやる」知的好奇心だった!
・・・英語による「航空通信」が最も難しかった・・・
しかし、これも猛勉強で何とか出来るようになった!
5年の飛行機経験を振り返ると、「難しかった!」「面白かった!」「楽しかった!」の3つである。

空は「格別」である!
ぜひ!チャレンジをお奨めします!!!

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モノづくりの原点…それは「人と社会を結ぶ応用技術」

応用技術で暮らしを支えるモノづくりを。
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